2016年10月7日に国土交通省から交付された「道路運送車両の保安基準等の一部を改正する省令等」で、すれ違い用前照灯(ロービーム)の自動点灯に関する基準の導入が規定されました。
欧州では2011年から義務化されていて、追従する形で規定されたようです。
ところで、管理人の愛車はオートライト(自動点灯)機能が付いています。近年の自家用車にはほとんどオートライト機能が付いているようですね。
では、なぜ国土交通省によるオートライトの義務化が必要なのか、現在のオートライト機能は基準を満たさないようなので、調べてみることにしました。
INDEX
なぜオートライトの義務化が必要なのか?
夕暮れ、つまり薄暮時や悪天候で薄暗い時に交通事故が多発する傾向らしいのです。
この薄暮時や悪天候時に早めにライトを付けることが交通事故軽減には有効なのです。
しかし、の交通事故軽減に寄与することが期待できるオートライト機能があっても、運転者自身がオートにすることなく手動で点灯しているひとが以外と多いようなのです。
そういう管理人もトンネルが多い高速道路ではオートライト機能を利用しますが、通常は手動で点灯しています。
つまり、機能があっても使わないと意味が無いのですね。
そこで、国土交通省が発表したオートライトの義務化では手動で消せないように規定されているのです。
ロービーム(すれ違い用前照灯)の自動点灯に関する基準
オートライトの対象になる自動車と要件
対象となる自動車は、二輪自動車、側車付二輪自動車、三輪自動車、カタピラ及びそりを有する 軽自動車、大型特殊自動車、小型特殊自動車並びに被牽引自動車を除くすべての自動車です。
つまり公道を走っている4輪以上の車はほとんどが対象車になりますね。
自動点灯及び消灯に関する要件としては
周囲の照度 | 前照灯(ロービーム) | 応答時間 |
---|---|---|
1,000lx 未満 | 点灯する | 2秒以内 |
1,000lx 以上 7,000lx 以下 | -(※1) | -(※1) |
7,000lx 超 | 消灯する | 5秒超 300 秒以内 |
※1 自動車メーカーで決めることが出来る。
この要件で大事な点は、「自動点灯に係る機能については、手動による解除ができ ないものでなければならないこととします。」という規定です。
つまり、現状のような運転者がオートライトを手動で切ることが出来なくなります。
オートライトに義務化はいつから
オートライト義務化の適用時期については下記のように規定されています。
自動車の種別 | 適用時期(新型車) | 適用時期(継続生産車) |
---|---|---|
1専ら乗用の用に供する自動車であって乗車定員 11 人以上のもの及び貨物の運送の用に供する自 動車であって車両総重量 3.5t 超のもの |
令和3年4月 | 令和5年10月 |
上記以外の自動車 | 令和2年4月 | 令和3年10月 |
つまり、令和2年10月以降に販売される乗用車には、手動消灯出来ないオートライト機能が搭載されることになるのですね。
オートライトの義務化を国土交通省が発表に関するまとめ
管理人は心配性なのか、オートライト機能を有効にしていると停車時にも電気を消費したり、何かの拍子に点灯したりしないかと不安になりオートライト機能を無効にしています。
また、始動時にオートライト機能を有効にしていると負荷がかかるのではと思ったりします。
意外とこんな運転者が多いかもしれませんね。
手動でオートライト機能が解除できなくなれば、薄暮では必ず点灯して走行することになりますので、交通事故軽減に寄与することでしょうね。
でも故障したらと思ったりして・・・。
本当に心配性ですね^^